世界中から広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」に届けられる折り鶴を再生原料となるよう分別する『折り鶴昇華再生活動』をご存知ですか?分別した折り鶴はカレンダーやノートなどの商品に生まれ変わり、折り鶴に込められた想いが受け継がれていきます。

5年目を迎えたこの取り組みは、今年大きく県下に広がり、11会場で開催されました。

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この活動は、ただ折り鶴を分別する作業ではなく“誰かの願いを未来へつなぎ、自分の願いを心に刻む”活動です。分別をしていると、折り鶴と一緒に平和のメッセージが書かれた折り鶴、Tシャツ、タペストリー、短冊などが出てきます。誰かが書いたメッセージを読んで自分の平和の想いを新たにしたり、一緒に活動を行っている仲間と分かち合ったりする時間にもなっています。

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また、夏休み期間中の開催が多かったこともあり、小学生のお子さんが多く参加してくださいました。なぜ折り鶴が平和の象徴となったのかを絵本で学習したり、戦争の悲惨さを詩を通して感じました。まだ戦争について学んでいないお子さんも、いつか「あの頃、そういえばこんな活動したな…」と思い出して、平和について自分事として考えてくれる日が来ることを願います。

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1年に1度でも、慌ただしい日常の中で立ち止まって、平和の願いを同じくする仲間と語り合ったり、親子で戦争について学ぶ時間をこれからも大切にしていきたい。そう思える活動となりました。