10月10日(木)、淡塩さばやもずくがどんなところでどのように作られているか学びたいとのことから、ふれんどりー地域ネットのみなさんが「淡塩さばの井ゲタ竹内見学」を企画しました。

株式会社井ゲタ竹内があるのは、境港市。営業部の道端さんが丁寧に淡塩さば・もずくについて教えてくださいました。

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まずはもずくについて。

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 味付太もずく・糸もずくは恩納村産ですが、なぜ恩納村漁協と取引が開始したのか…太もずく・糸もずくの違い…もずく養殖の工程…水揚げから商品になるまでなどを学びました。

みなさんが衝撃を受けたのは、糸もずくが凶作だというお話でした。昨年の11月から3月にかけて沖縄近海の海水温は過去最高となり、その影響によって糸もずくが生育不良となり過去にないほど凶作だったとのことです。

また、サンゴは海の中で栄養分や酸素を作り出すことから、もずくの養殖においても重要な役割を果たしているとのお話がありました。そのため、サンゴの植え付けを行い、海を育む活動「サンゴ礁再生事業」に取り組んでいるとのこと。味付け太もずく・糸もずくなどの商品を購入することで、その購入金額の一部がサンゴ礁再生事業に行かされる「もずく基金」の紹介などもあり、知らず知らずのうちではありますが、私たちも海を育む活動に参加していることに気づく機会になりました。

 その他、太もずく・糸もずくを食べ比べて食感の違いを感じることも出来ました。

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次に淡塩さばについて学びました。

淡塩さばはノルウェー産。国産さばと比べて脂の乗りが良く、焼きさばなどに向いているのが特徴だそうです。

動画で水揚げの場面を見せていただきましたが、なんと水揚げはまき網後ポンプでさばを吸いあげるとのこと。そうすると網や魚どうしでぶつかることがなく、元気な状態で水揚げできるんだとか。水揚げ後は素早く急速冷凍され、井ゲタ竹内に運ばれます。ここで三枚おろし、腹・中骨を除去する加工、塩水処理が行われます。そして、塩水処理後の工程に淡塩さばのおいしさの秘密がありました。

それは、グレーズ処理。塩水処理後に急速冷凍された塩さばを氷水にさっと漬け、表面に氷の被膜を付ける作業です。ノルウェー産のさばは脂がのっていますが、脂分が空気中の酸素に触れると酸化し、品質劣化を引き起こすとのこと。グレーズ処理をすることで氷の被膜が魚の表面を覆い、空気との接触を防いで脂質の劣化を防ぐんだそうです。

だから淡塩さばはおいしいんですね!

最後に、工場内を見学させていただきました。
残念ながら今回は淡塩さばの加工を見ることはできませんでしたが、もずくの作業風景を見させていただきました。

圧巻だったのは、もずくの異物除去作業。黙々と、そして素早く手を動かし、小さなエビや糸などの異物を取り除いていきます。異物の混入を防ぐ為に、これだけの方が作業をしていらっしゃることに参加者一同驚いているようすでした。

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見学を終え、もっとこの商品が好きになったという声が聞こえてきました。

普段なんとなく食べている商品でも、その製造の裏側を知ることでより商品が身近に感じられたようです。