3月2日から3日にかけて産直提携先である天草ジューシー出荷組合(天草晩柑)、大自然ファーム(本田さんの人参)の2箇所へ1月24日の大寒波の影響を含めた作況確認のため産地視察を行いました。♪

 

天草晩柑(熊本県天草市)

熊本
写真左から 船越さん(生産者)、湯原(生協しまね)、馬場さん(生産者)

現在の作況について

天草晩柑については低温による果実凍結と、強風による落果で今期の収量は200t前後の見通しとなります。
現段階では果実が凍結した影響(※すあがり)がどこまで出るのかは見た目ではわからない状況となります。
園地によって凍結の被害に差があり、食味にバラつきもあり、2月中旬時点では一部、苦味が残っていたとの事でした。
今回は寒波から1ヶ月経過した状況で、柴田さん(有明地域)と袋田さん(牛深地域)の園地を視察しましたが、苦味がある物はありませんでした。
これからの成長期の玉肥大によって、凍結による影響が進行し、食味不良が発生することも懸念されています。

※「すあがり」とは
凍害を受けた果実の果汁が減少し、水分の無いパサパサの状態になること。

熊本

 

 

本田さんの人参(熊本県菊陽町)

本田さんの人参については1月末の寒波の影響と秋冬作・春作の端境期(3月末~4月中旬)の圃場の確認を行いました。寒波の影響で葉っぱが凍って枯れ、一部成長に遅れが生じていました。
S~Mサイズが少し増えるため予定収穫量は多少減りましたが、予備圃場もあるのでお届けには問題ないようです。

産地では規模拡大ではなく、規模縮小効率アップを目指しています。3年前は34.5haあった圃場も現在は31.5haとなりましたが、反収は4.45トンから4.75トンに上がっています。目標の反収5トンが達成出来れば、現在の取扱量約1,300トンに対して、26haの圃場があれば大丈夫なようで、今後収穫の機械化や従業員の作業見直しにより更に効率化を目指しています。

 

熊本
寒波の影響で葉っぱが凍って枯れが生じています。