『葉とらずりんご』は葉による光合成に重点を置いて栽培されたりんごです。10月3日(水)~4日(木)にかけて、組合員に募集し『葉とらずりんごアンバサダー』に就任いただいた山本玲子さん、井上悦子さんと、組合員理事2名、職員1名が津軽産直組合に産地見学に行きました。『葉とらずりんご』の生産者3名と交流し、園地を見学・作業を体験し、何を感じたのでしょうか。

『葉とらずりんご』って?

『葉とらずりんご』は、葉による光合成に重点を置いた栽培により、りんごの糖分がより高く味の濃いりんごです。りんごの生育とともに育つ実のまわりの葉を取らずに栽培します。葉で作られたデンプンは果実に貯えられ糖に変わります。葉の枚数が多いほど光合成が盛んにおこなわれ、デンプンを貯え、りんご本来のおいしい味になります。

細心の注意を払って育てている

山本さん「『葉とらずりんご』は、葉っぱで日陰になるりんごに陽を当てるため、つる回しや支柱入れなどの着色管理を徹底しておられました。りんごの実を回して陽を当てるのも早朝ではなく、陽が上がって気温が上がってから。それは、りんごの実の温度が低いときに回すと、今まで陽に当たっていないところが日に当たり、そこの温度が上がって日焼け状態になってしまうからとのこと。細心の注意を払っておられることが分かりました。」

収穫されたりんごを大切に保管

井上さん「収穫されたりんごを袋詰めされているところを見学し、巨大なりんごの貯蔵室に入らせてもらいました。貯蔵室は、冷蔵庫のように低温で清潔に管理されていて、収穫されたりんごが大切に貯蔵されていることが分かりました。」

切磋琢磨する姿

同行した職員も「“3名はチームでもありライバルでもある”と言っておられました。それぞれの園地をまわりながら「こうした方がいいんじゃないか」など、思っていることを言い合える関係が素敵だと思いました」と、意見を言い合い『おいしいりんご』を追求する姿が目に焼き付いたと話します。

愛情を込めて...

井上さん「枝から取って『葉とらずりんご』を味見させてもらいました。果実がジュクッとあふれて、とてもおいしく栄養分が染み込むようでした。生産者の方が日々愛情を込めて、丁寧に育てられたりんごは、安心しておいしく食べられることを実感しました。りんご1個1個を太陽の光に当てて、栄養豊かに育てておられるようすを見て、これからより一層、『葉とらずりんご』のおいしさを感じながら食べることができると思っています。」

今回の産地見学から、生産者の人柄、『葉とらずりんご』づくりにかける想い、ご苦労などが参加者にしっかり伝わったようです。今度は、この産地見学に行って感じたこと、初めて分かったことなどを『葉とらずりんごアンバサダー』の山本さん、井上さんを中心に組合員のみなさんにお伝えしていきます。ぜひ12月10日(月)~14日(金)に発行される『葉とらずりんご通信』をご覧ください。